理事長挨拶
こどもの夢サポートセンターは退職した教員を中心として設立されました。第一線を退いても子どもたちや保護者のためにできることをやってみたい。長年の経験を活かすとともに人生の先輩として、子どもたちに関わり、子どもたちの持つ課題に少しでも応えたい。こうした気持ちをもった仲間が集まって活動を続けています。
私たちのできることはまず教科学習です。現在、就学援助所帯の中学3年生の高校進学を目指し無料の学習会を地域各所で行っています。学習の支援をする中でも、表には見えない家庭の貧困状況、学習環境のない家庭の実態、保護者の課題、不登校の実態など子どもを取り巻く種々の課題が見えてきます。
私たちはこのNPOを立ち上げるにあたっての目標を「貧困の連鎖を断ち切るための学習支援」とし、子どもたちの高校進学を全力で支援してきました。おかげさまで、その成果は着実に出ています。
また、学習の支援とあわせ、私たちの特長を生かした取り組みも行っています。その一つは放課後子ども教室の事業です。単に子どもの居場所ではなく、学校教育の中ではなかなか取り組みができない楽しく、知的で夢のある活動を常に目指しています。子ども、保護者からも好評で、スタッフの持ち味や意欲が生かされています。
私たちは現在大人の方の就労へ向けての支援事業を行っています。いわゆる引きこもりの方が対象です。私たちのところに来所される方の3人に1人は小中学校での不登校です。私たちはこの実態を注視し、不登校になっている子どもたちへの学習支援、社会的自立を促す取り組みも始めました。当NPOのスタッフは現在60人、子どもたち一人ひとりに寄り添って、これからを生きる子どもたちを全力で応援していきます。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人 こどもの夢サポートセンター
理事長 鈴木 明